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南海トラフ大地震発生時の岡山県の想定震度分布図を見ると、特に県南エリアについては震度6弱~強になっています。
これまでに経験したことのない規模の被害が出ることは間違いないでしょう。
大地震が襲ってきたその時、あなたはどのような行動を取りますか。

現在の日本列島は「大地変動の時代」にあります。
そのため、近い将来に南海トラフ大地震の発生が予想されており、地球科学者で京都大学名誉教授の鎌田浩毅先生は、2030年~2040年に襲ってくるという予測しています。

その際、全人口の半数6000万人が被災すると言われており、これは東日本大震災の10倍の被害をもたらします。

南海トラフ大地震は1000年周期で繰り返されており、「日本書記」をはじめ、数多くの歴史書に大地震のことが記載されています。

 

■ 869年 貞観地震(じょうがんじしん)

869年に発生した貞観地震は、三陸沖の海底が震源域で発生した巨大地震でM8.3以上と推定されています。津波が陸奥国府(現在の宮城県多賀城市)を襲い、城下だけでも1,000人が溺死したと記録されています。

 

■ 878年 関東諸国大地震(相模・武蔵地震)

貞観地震から9年後の878年に千葉県沖でM7.4の直下型地震「関東諸国大地震(相模・武蔵地震)」が発生しました。

 

■ 887年仁和地震(にんなじしん)

その9年後、887年は仁和地震が発生しました。
こちらは、四国沖・紀伊水道沖を震源域とする南海トラフ沿いの巨大地震でM8.0~8.5と推定されています。五畿七道諸国が同日大きく揺れ、諸司の舎屋や民家の多くが潰れ、津波による多数の溺死者を出し、さらに余震は1ヶ月以上続いたと記録されています。

参考:南海トラフ巨大地震の災害予測(鎌田 浩毅教授)

 

■ これからの日本

2011年の東日本大震災は、この貞観地震の再来と言われており、政府の地震調査研究推進本部も今後30年以内に70~80%の確率で南海トラフ大地震が発生するという見解を示しています。
南海トラフ大地震は近い将来に確実に発生します。
災害時にいかに健康な生活を確保できるか、今から準備をしていただきたいと強く願います。

 

■ 鎌田浩毅先生の講演会を総社市議会議員研修会として開催しました。
■ 晴ればれ第50号 防災対策できていますか?(PDF)もご参照下さい。