~片岡市長肝いり政策の予算を考察する~

前回の考察から、総社市の道路整備が遅れている原因の一つは、そもそもの予算配分額が少ないことがわかりました。
道路予算を増やすとしたら、どうすればいいか。高齢者・子ども・障がい者などの弱者支援に力を入れている片岡市政のもう一つのアピールポイントである独自政策にかかる予算について考えます。

地方自治体の予算は税収や寄付金などの自主財源と、国や県などの補助金や借金などの依存財源で組み立てられています。依存財源には、使途や時期などにさまざまな制約があり、その自治体にあったきめ細かな政策がしづらいとうデメリットがあります。一方、自主財源(=一般財源・単市予算)は、首長の思うがままの政策を自由に展開できます。そうした片岡市長肝いり政策にかかる予算(一般財源)について考えてみましょう。

片岡市長初当選の平成19年度から令和6年度までの18年間の総社市の17の独自政策の一般財源の推移です。
平成19年度30万程度だったものが最大である令和5年度には約17億円と約5600倍に膨れ上がっています。18年間の総額だとなんと90億円!!

 一つひとつの政策は素晴らしいものです。
ただ、この政策は今後も必要ですか?この政策は行政が税金を使ってでもやるべきものですか?この政策は公正公平ですか?この政策の受益者は限られていませんか?など、政策には評価と見直しが必須です。人それぞれの価値観で、その政策の必要性は違います。時間の経過とともに、政策の優先度は変わって当然です。そのためにも、住民一人ひとりが、自分で考え、地域で考え、その思いを政策に反映させなければなりません。その思いを当局に伝え、政策選択に反映させるのが議員の仕事です。こうした議論を一層深めて、よりよい総社市にしていきましょう。