【日時】2016年11月19日(土)

大田市場・アンテナショップ視察

大田市場、アンテナショップでは、岡山・総社の名産品である、ピオーネや紫苑などの状況を確認した。これらの果物は関東では高級品として取り扱われ、贈り物としてもとても人気が高い。

実際に市場の方にお話しを伺ったところ、1箱に4房入った紫苑が伊勢丹へ、3万円~3万5千で卸されていると言う。とても人気があり『いくらでも売れる』と、市場の方はおっしゃっていた。もちろん、この紫苑は総社市で生産されたものだった。紫苑が関東でこんなにも評価されているとは、恥ずかしながらこの時まで知らなかった。

しかし、紫苑やマスカットをはじめとする農作物の生産農家は減っている。このまま農家が減り続け、農作物の出荷数が減り、市場を衰退させることはあってはならない。そこで、定住政策と絡めることで総社市の農業を守っていけないかと考えた。

まずは、全てを数値化する必要がある。生産コストや生産量、利益などを全て数値化し、綿密な生産計画を立てる必要がある。次に、農家の確保だ。農家の高齢化を止め農家の絶対数を増やすために、若者の担い手の育成に力を入れなければならない。このときに、定住政策を行って、市外・県外から農業を志す若者を呼び込み、総社市に定住してもらう。空き家や耕作放棄地を無償で貸し出すなど、安心して農業を行える環境を作っていく必要がある。

このように、紫苑をはじめとする農産物を岡山・総社を代表するブランド品として、今以上に全国に発信していくためには、行政全体で生産を力強く支えて行く仕組みが必要だと強く感じた。山形と言えばさくらんぼ、宮崎といえばマンゴーのように、『総社と言えばぶどう』というイメージを全国に発信し、更に定住促進に繋げることが出来れば、総社市の活性化に大きく貢献できると考える。