【セミナー名】地域ブランドの創出と展開
【日時】2016年7月26日(火)
【会場】アットビジネスセンター東京駅八重洲通
ブランドとは差別化という意味がある。地域ブランドとは市の特徴・強みを形にし、他市と差別化を図ることが目的である。
例にあげると、近年では富士宮と言えば『やきそば』、宇都宮と言えば『餃子』など、全国に周知されている地域ブランドが多くある。実際に、栃木県全体では人口が1.6ポイント減少しているにも関わらす、宇都宮市1.4ポイント増加している。このように、地域ブランドの構築は、人口減少時代においても住民等から選ばれる可能性を持っている。
しかし、反対に夕張市では“夕張メロン”や“夕張国際映画祭”などで有名になり、夕張をブランド化した成功事例として1990年代には多く取り上げられた。だが、夕張市は2006年に財政破綻している。このように、必ずしも地域ブランドの成功が自治体を潤すことにはつながらない。単純に「ブランドさえ作れば地域が潤う」という発想は危険である。「地域が潤うようにブランド化していく」という思考が、地域ブランドを構築する上で最も重要であると言える。
総社市にも他市にはない名産品や、消防署カレー・小学校カレーなどの企画を行っている。これらを地域ブランドとして確立することを目的とせず、これらによって得たものを今後どのように総社市に還元していくかを十分に議論していく必要があると考える。