【セミナー名】市民と創る地域ポイントシステムの実例と応用

【講 師】永井 祐二

【日 時】2017年10月19日(木)10:00~12:30

【会 場】早稲田大学大隈記念タワー

 

地域通貨の起源は、19世紀末にイギリスのロバート・オーウェンが始めた労働証券に発祥と言われている。1930年代の大恐慌時代のアメリカでは、大量の失業者と国家の財政赤字で社会秩序が蔓延し、市民が将来に不安を覚えたことからお金をしまい込んでしまい流通しなくなった。そこで地域内の相互支援手段として地域通貨が発生した。

そして、日本の地域通貨は独自の発展を見せている。経済活性化という意義を越えて、非市場的で多角的価値を有する、福祉・介護・育児・救助・街づくり・環境・教育などの“ものやサービス”を評価付けし、地域問題を解決したり、地域の人々の安心と連帯感を造成しつつ地域コミュニティの再生をしたり、地域の活動を促進できるのではと期待されている。

この地域通貨を総社市でも取り入れることで多くのメリットがあるのでは、と考えた。まず、健康増進を促進するような内容を企画し、健康づくりイベントを行う。イベントに参加いただいた市民の方に地域通貨を発行する。賛同健康企業を募り、実際に地域通貨を買い物なので使用できるようにする。企業だけではなく、雪舟くんなどの行政ともタイアップし現場で使用できるようになれば、更なる発展に繋がることが想定される。地域通貨を活用することで、市民の皆様の健康づくりと地域経済の活性化の両方を実現出来ると確信する。