令和7年5月26日に,文教福祉委員会の行政視察として兵庫県明石市を訪問し,先進的な取組を学びました。
 

スクールソーシャルワーカーについて

明石市では,平成30年度から様々な課題解決に向けて福祉的な観点から学校支援を行うために,中学校区にスクールソーシャルワーカー(SSW)を配置しています。全中学校に配置し,併せて小学校児童の相談にもあたっています。SSWの役割を,問題を抱えた児童生徒や保護者に対しての働きかけ,関係機関等のネットワーク構築ととらえており,SSWは課題解決のためのキーパーソンです。しかしながら,そうした支援を行うためには,週1から2日での勤務ではとうてい十分とは言えず,勤務日の拡充が求められているところでした。

本市でも,ヤングケアラー支援を行っていますが,問題を抱える子どもには,こうした「支援をチームで行う」ことが,問題解決の糸口になると思います。SSWはチーム支援のコーディネート役であり,予防的視点も含めた支援ができる人材です。本市の現状を再度認識し,SSWを必要とされる学校に配置すべきではないかと感じました。

 

子育て支援について

「あかしこども広場」は,パブリックコメントや市政懇談会などを通じての市民意見・要望を集約して整備された施設で,妊娠期から中高生まで幅広い年齢の子育てを地域でサポートすることを目的とした総合施設です。明石駅前という抜群の立地と,ファミサポ・一時保育・子育て支援センターなど子育て支援スペースと天候に左右されない屋内大型遊具を備えた遊び場や中高生のためのスペースもあり,いずれもそのスケールの大きさに圧倒されました。さらに,母子保健部門も同じ施設にあることから,より相談しやすい体制が構築できていると感心しました。

明石市は,「明石で子育て~子育てするならやっぱり明石!」のスローガンのもと,子育て支援に力を入れています。それが奏功したのか,令和7年4月で人口30万6千人を超えており,人口減社会において,人口増しています。

子どもは未来の宝です。子育て支援や親子交流ももちろん大切ですが,自分で考え,自分の記憶に「総社ですごしてよかった」と思える世代 中高生に対する支援が総社市には欠けているように思います。中高生が自由に安心・安全に交流できるスペースが必要ではないかと感じました。

 

今回の行政視察で学んだこと,感じたことを活かしながら,今後の本市行政の課題解決に向けて注力してまいります。